学びの進化系
昨日はここペガサス米沢教室より徒歩2分ところにある九里学園高等学校の進路指導課の髙橋先生が塾にお見えになり学校パンフレットやオープンスクールのお知らせを頂きました。
九里学園高等学校には毎年おじゃまして高校入試要項の詳細をお聞きしたり実際授業を見せて頂いたりしています。毎年ペガサスの卒業生も何名か九里学園高等学校にへ入学しています。
九里学園はご存知の通り国際教育に非常に熱心に取り組まれている高校です。実際生徒の皆さんは高校在学中に海外研修や海外ボランティアへ参加したり、交換留学という制度で海外からの高校生との交流を通して様々なことをディスカッションしたり学ぶ機会に恵まれています。
また今年から文部科学省の探究型学習推進モデル校としてSGHからさらに進化した地域協同推進事業グローカル型の指定校に選ばれたそうです。これは全国に20校しかなく、海外研修などを通して海外の高校生と地域社会の問題をディスカッションしたり問題解決に一緒に取り組むことで探究型とグローカルの両方を学びながら 国際的に活躍できるグローバル・リーダーを育成することを目指しています。
SGH(スーパーグローバルハイスクール)とは、 高等学校等におけるグローバル・リーダー育成に資する教育を通して、生徒の社会課題に対する関心と深い教養、コミュニケーション能力、問題解決力等の国際的素養を身に付け、もって、将来、国際的に活躍できるグローバル・リーダーの育成を図ることを目的として文部科学省から指定を受けた全国の高校のこと。
スーパーグローバルハイスクールの高等学校等は、目指すべきグローバル人物像を設定し、国際化を進める国内外の大学を中心に、企業、国際機関等と連携を図り、グローバルな社会課題、ビジネス課題をテーマに横断的・総合的な学習、探究的な学習を行う。学習活動において、課題研究のテーマに関する国内外のフィールドワークを実施し、高校生自身の目で見聞を広げ、挑戦することが求められる。 指定されている学校の目指すべき人物像や具体的な課題の設定、学習内容は、地域や学校の特性を生かしたものとなっている。(文部科学省 SGHのサイトより引用 )
グローカル(Glocal)の意味はグローバル(Global:地球規模)という言葉とローカル(Local:地方)という言葉を掛け合わせた造語のことです。つまり「地球規模の視野や感覚で物事を捉えるのと同時にそれを地域社会に置き換え、地域視点で行動することを意味します。
話は変わりますが先日、仙台から塾用教材の会社の社長が塾にお見えになり今の子どもたちのことについて一緒にお話させて頂きました。その中で出たのが、今スマホの時代で勉強ツールでも何でも簡単に手に入り場所を問わず家でもどこでも簡単に勉強もできる。そしていろいろな情報があふれ、昔に比べ誘惑も多く、子どもたちもこのような環境の中で勉強する意欲も損なわれ、保護者の方も意識が薄れてきているそうです。
今日本という国は人口減少が急速に進み、国の政策としても海外から働き手がどんどん入ってきている。どんな田舎に住んでいても外国人が増えてくるのは目に見えている。
さらに社長に面白い話を教えてもらいました。秋田に学習塾をやっている方がいるのですが、その社長さんが空き家を利用して民泊をスタートしターゲットを海外向けにしたら空きがないくらい予約で一杯だそうです。そして秋田の大自然を利用して海外からの観光客向けの観光スポットをどんどん開拓すれば、そこに新たな雇用が生まれ、そこで働くひとも英語を学ぶ意欲が増え、地域にも外国人の数が増えどんどん町が活性化していく。これからは新しいことにどんどんチャレンジしてアイデアを形にしていく、そのような人材が求められているのですね。
東京の調理師の専門学校学校ではなんと英語の授業もあるそうですね。 コックさんは料理を作っていればいい時代ではないようです。
子どものうちに国際感覚を身につけたり、海外の人たちと臆せずどんどんコミュニケーションが取れる。このグローバルな視点とそれを地域社会に活かすグローカルな感性が求められています。
そして今勉強している意味もきっと理解できるはずです。そしてゆくゆくはそれが地域活性化につながるはずです。