悔し涙
中学生諸君
君は、勉強をしていて悔し涙をこぼしたことはあるかな?
今。先月入塾したばかりの中学1年生がいます。
彼は春休み期間、ずーっとひとりで頑張って数学と、英語の先取り学習を行っていました。
つい最近では、英語は現在進行形あたりまで進みました。1年生の教科書はほぼ終わり
というところまできました。
数学は、正負の数は軽くクリアし、次の「文字の式」の単元に進んだところでした。
塾では、ペガサスPENEXTというシステムを使って、単元を細分化してわかりやすく1つ1つ
易しい問題から進めていきます。
ステップが上がるに連れて問題がだんだん難しくなってきます。
まだ中学生になったばかりで、文字が入った分数の加法、減法に入ったところで
彼は泣き出してしまったのです。
どうやら問題が難しすぎて、意味もわからず、理解できなくて悔し涙を出してしまったようです。
彼はいい意味で負けず嫌い。 解説を読んで解き方を学んでみようといっても
あまり解説を見ようとはしません。 自分でなんとか解いてやろう、という気持ちが強いのです。
その日は、タイムオーバーで時間が来てしまいました。
学習記録ノートには「意味がわからなかった」の一言だけが書いてありました。
そして、次に塾に来たとき、彼は変わっていました。
明るく元気にやってきた彼は、前回できなかった問題(弱点)をじっくり解説を見て
理解しようと必死でした。 中学生になったばかりでこんなに頑張っている彼は本当に輝いていました。
しばらくすると、彼は、手を上げて僕を呼んでこう言いました。
「こういう解き方は合っていますか? この解説のようにやってみました。」
「お!やるねえ! ただ、ここのカッコを外すところは、マイナスとマイナスの掛け算だから
符号はプラスになるよ」
「あ! そういうことか!」
彼はついに納得できたようです。
そんな彼の将来が楽しみでしょうがありません。